最後の更新とご挨拶 管理者Y.Nakamura

2022年12月30日現在 八国見山下の展望地より見た霊園の様子
2022年12月30日現在 八国見山下の展望地より見た霊園の様子

新年2023年となりましたが、ここでこのブログの更新終了のご挨拶をしなければなりません。

長く「渋沢丘陵を考える会」として観察会を開き活動し続けてきましたが、会員の高齢化などにより、一旦公の観察会を終了と致しました。有志での観察会は不定期に継続されていますし、八国見山周辺の整備などは出来得る限りこれからも続けますが、ブログへの投稿記事はお終いとなります。

 

深い谷を抱き、その深さ故に簡単に経済性の出る利用から逃れられ、奇跡とも言えるような豊かな自然が営まれてきた「宝物」渋沢丘陵も2010年代に開発の手にかかってしまいました。このホームページでも掲載しているように(「写真で見る湘南森林霊園工事の推移」など)どのような地形の地域だったのか、どれほど豊かな自然だったのか、それがどんな風に破壊され開発が進められたのか一目瞭然で、記録としても貴重であります。

 

また上記の写真でもお分かりのように墓地としての販売はほとんど進んでおらず、「開発」そのものが摩訶不思議な利潤を生む大規模工事だったのだろうと勘ぐりますが、おそらくそうなのでしょう。墓の需要など誰が考えても下火一方で、少子化・終活・墓終いのご時世です。

 

最後のページをこのような広大墓地の写真にするのは残念な事ですが、これが現実です。そして近年多発している土砂崩れの大災害、人命にも係る被害の多くを考えると、100m以上の深さのあったこの谷が、まず削られ、そして次第に埋め尽くされていく様子(「写真で見る湘南森林霊園工事の推移」を知るとゾッとします。

 

この開発された土地を手放した地権者たちは、下流域に暮らす人とは無縁です。下流域の人々には、この開発についての説明が充分にあったとは思えません。(当時、仲間と下流域地域の家庭を個別に訪ねる活動もしました。)そこに住む人達がこのドローン画像を見たら・・・。殆どの人は、これほどの谷が埋められた事実を知らないで暮らしていると思われます。この大規模霊園工事は、単に自然破壊の開発だけに留まらない、将来に多くの禍根を残すことになるものだったのでは、と思います。この工事に大きく関わり許可申請をことごとく認めてきた行政諸機関には何も期待できないでしょう。土石流・土砂崩れが起きないことを祈るのみです。

 

最後に、関心を以ってこのホームページをお訪ね下さった皆様には感謝申し上げます。

「渋沢丘陵を考える会」の活動も含め、どれほど素晴らしい所だったかがよく分かる映像作家・御法川直樹さんの「静かな熱いメッセージ」(11分48秒)も今一度ご覧頂けたら、と思います。どうもありがとうございました。

 

(なお、観察会は不定期で継続していますので、ご関心のある方は第2日曜の朝9時、小田急線渋沢駅の改札口にお越し下さい。メンバーが数人居るはずです。)

9月観察会 立ち止まらなければ見えないもの by Wagatsuma-san

霊園から箱根の山々を見る
霊園から箱根の山々を見る

9月の第二日曜。

 

自宅を出る時は厚い雲におおわれていた空が、相鉄線・小田急線を乗り継いで渋沢駅に着くまでに、ピカピカの真っ青になりました。

 

顔馴染み11人で、 新緑、深緑を過ぎて、色褪せ始めた緑の中、初秋の丘稜を歩きました。

 

蛭の心配もなく、緑陰の多いコースをゆっくり。。。

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6月観察会 春・過ぎていく季節

風に花粉を託す裸の樹々が

いつしか緑の葉におおわれ

やがて新緑に変わっていく

 

雨の季節の到来だ

 

ホトトギスが

「私の名はホトトギス!」と

大声で叫びながら丘稜の上を飛ぶ

 

草原には 葉裏には

様々の虫たちの命の営み

雨の合間の草の間を

雌雄のチョウたちが追いつ追われつ

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5月観察会 写真

5月の写真は下記のURLにアクセスしてください。

(或いは画像をクリックしてください)

 

https://yamap.com/activities/17225625

「春植物」アマナに出会う日

降ったり照ったり一日ごとに
春の天気は移り気 それでも
ソメイヨシノの便りがきかれるころが
めぐってきた

 

室川と峠集落のあいだの
小さくひらけた田んぼと畑の間を
歩きはじめると 
足元のたくさんな命の芽生えが
声をかけてくるから 
みんなの足がとまってしまう
雑草とひとくくりに呼ばれる
その命の多様性に驚く

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栃窪〜小原観察会 photo by Harada-san

<木にとまっているノスリの周りはハシブトガラス>

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木曜日 昼頃から雪になった  from Hioki-san

木曜日 昼頃から雪になった

細かい雪が あとからあとから降り

夜になってぴったりとやんだようだ

 

金曜日 朝日をうけて かがやく

鳥たちもいる雪景色

いつもと違う 美しさ

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里山 仲間と歩いて 見つける楽しみ

 

コロナ禍の 

まだまだ息の詰まりそうな

日常から 一歩出れば

雑木林や田畑の広がる里山が

身近にある ありがたさ

ごくありふれたように見える自然から

自分の 仲間の みんなの

目や耳やからだで見つけ出し

共有する うれしさ

 

<写真はサカネカズラ>

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九月 みんなで秋を歩いた

 

酷暑の8月はグッタリとしていましたが

秋の気配がグンと濃くなった9月も20日

 

待ちかねた8人が目も耳もグッと開いて

渋沢丘陵を歩きました

生き物の里〜忍者道〜尾根道〜八国見山

 

青空をウスバキトンボが

遠く箱根、光る相模湾を背景に群れ飛び

葉陰にはクモや虫たち

どこからかモズの高鳴き

 

<写真はツバメシジミ>

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それでも季節はすすむ from Hioki-san

2021年8月25日の報告です

 

コロナ2年目の夏

日本だけじゃない 世界中で

水害、森林火災、想像を絶する災害が

地球が悶え悲鳴をあげていることを伝えてきます

 

そんななかでも 眼をあげると丘稜の緑が

涼風を送ってくれます

 

丘稜で見つけた小さな季節の移ろいを

皆さんに送り、小さな風を感じてもらいたいと思います

 

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