7月10日 チョウの観察会 from Hioki-san

気をもませるお天気続きでしたが、10日はピカピカの好天気となりました。

 

オオムラサキの観察会とくくったわけではなく渋沢丘陵で出会うチョウ全般の観察会のつもりでしたが、時期が時期だけに、皆んなの思いが「オオムラサキ」に集中しるのは否めませんでした。

 

「昨年(2015-7-20海の記念日)はこの辺りでそれを見ていると上空をピュ~ッと飛んだね」などと期待を込めつつ数カ所で空を観ましたが、ツバメやメジロばかり。「観たような気がする」という人が24人中、1人。

 

工事現場横で上空からの霊園工事による自然環境破壊の現状《映像作家・吉田嗣郎さんがドローンで撮影された》を全員に見てもらいましたが、これだけの物凄い環境破壊が進めば森林性の蝶であるオオムラサキが、かつてのように棲息するのは無理じゃないのかと皆さんも思われたのではないでしょうか。

・・・そういうことも確認できた観察会でした。

失ったもの・失いつつあるもの----この先二度とこうした‘喪失’を繰り返さないようにするためには、どのような目配りが必要なのか…。みんなが考えてみる、一つの種まきをしたと思います。

講師の御法川さんが観察会の始めに大磯丘陵初見の「スギタニルリシジミ」の貴重な標本を披露してくださったり、帰り道でイボタノキ(モクセイ科)に2卵だけついていた「秘蔵?」のウラゴマダラシジミの卵を見せてくださったり・・・、そんなワクワクする事もありました。

 

上り坂ではヤマユリが良い香りを放ち、帰り道のハイキングコースではマヤランがひっそりと咲いていました。それは里山の明日に思いをつなげる嬉しい事であると思いました。

 

御法川さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!