薮かげの田んぼの片隅の 3月22日 from Hioki-san

丘稜のはずれの 集落のはずれの 藪かげの 田んぼの片隅

 

雑木林に降って 落ち葉の下にしみこんで

土の中を潜り抜け やがて わずかにしみ出た水が 集まって

田を養い畑を潤し 人の目を楽しませながら

源流と呼ばれるささやかな流れになって

それがあっちこっちから集まって

やがて大きな川となって 海へと旅立っていく

 

このささやかなもの 「春の小川」

懐かしいすがた…

忘れ去られたようでありながら

季節になると だれかが 野の草を摘みにポツリポツリとやってくる

陽の温かさにくるまれて 思い出に浸るために

自然の懐に抱かれて

しばし 時空の旅を楽しむために

 

こんな素晴らしい身近な自然が どうか

なくなることのありませんように

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冬の名残りの雑木林 2017-3-17 from Hioki-san

雑木林を見上げる空で

「もうそろそろかな…」 

「もうそろそろだね」

枝を交わすようにして 木たちがひそひそ話

もう葉っぱを広げようかという相談です

 

「わたし もう花咲かせたよ!」と元気にヤマハンノキ

「だって花粉を飛ばすには葉を出す前のほうがいいんだもの」

イヌシデもアカシデもそれにつづくでしょう

みんな 風に花粉を飛ばしてもらう仲間ですから

 

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渋沢丘陵辺りの鳥たち from Yamada-san

山では今 そろそろ帰り支度している冬鳥たち  営巣の準備をしている鳥たち

モズのペアが笹薮を出たり入ったり ハシボソガラス2羽が巣材を口にくわえて 飛んでいきました

雑木林では カラ類のさえずりが聞こえています

 

 

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早春のたより from Hioki-san

聞こえますかぁ

昨夜の雨は塔ノ岳では雪でしたけど

山は朝の光をうけて

うっすら紅色 春を迎える嬉しい紅色

そうして ほら 聞こえるでしょ

丘稜ではウグイスが鳴き始めましたよ

はじめはやっと思い出したように遠慮がちであったのが

今朝は のどの調子も上々 私にもはっきり聞こえてきました

見上げる梢をシジュウカラが2羽3羽つんつんと枝をつついて

黒光りの繻子(しゅす)のネクタイが見事です

エナガが軽業師のように枝先で軽く身をひねって続きます

極め付きは アオゲラのピヨーピヨーという声!

黒い影が素早く幹を滑ります

誰もかれも この一日の始まりを体全体で喜んでいます

 

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