6月13日 渋沢丘陵フィールド情報 from Yamada-san

ゲンジボタルの観察を始めて半月。夜7時45分に家を出て、谷戸の湿地を4ヶ所回る。今シーズン、4ヶ所とも、6月1日からチラホラ出ていた。

 

今一番多い。数十匹出ている所もある。休日は親子連れで見に来る。「こんばんは」と声を掛けながらの見回り。

 

8時を過ぎた頃から多く飛ぶ。真っ暗な中、高く、低く、ゆっくりと何匹も飛ぶ光景はクリスマスのイルミネーションのよう。写真を撮りに来る人たちもいる。毎日見ているのに、その場を離れがたい。

 

6月11日はホタルを守る会の活動日だった。いつもの様に草を刈り、ホタルの看板を取り付け、6月18日の「渋沢公民館・ホタル観察会」の準備、そしてカワニナ採り。

 

成虫になったオスとメスが出会い、結ばれ卵を産んで死んでゆく。その時間は1週間ほどと言う。湿地にはたくさんの卵が産み落とされている。卵から孵った幼虫は、たくさんのカワニナを食べて成長し、来年のホタルになる。

 

最後の作業はカワニナ採り。回りにいくつもある水路からカワニナを採ってホタルが出ている湿地の周りに放すこと。皆で採り始めたら、面白いように採れ、大小300匹以上採ったと思う。数か所に分けて放流。来年のホタルを楽しみにして。(写真はゲンジボタルの画像から「壁紙用」としてアップされているものをお借りしました。)

舘野 鴻(ひろし)さん 新し絵本

「渋沢丘陵を考える会」のパンフレットのイラストや、このプログでも取り上げた八国見山山頂の看板制作など、会の活動に関わってくださっている絵本作家の舘野 鴻さん。

 

この度新しい絵本を出版されました。(「つちはんみょう」偕成社 税抜き¥2000-)

6月11日の東京新聞にも大きく取り上げられていました。

下記は記事より抜粋です。

 

今回の主人公はちっちゃな甲虫「ハンミョウ」の幼虫だそうです。虫の行動が理解できるまで観察を重ね、数年がかりの絵本制作にあたる舘野さん。

「ただ『生きる』ために、一瞬一瞬に全量を尽くす虫たちを見ていると、私たちがあまりにも生きていることの奇跡を忘れて暮らしていないか、問いかけられている気がする」と。

 

・・・信じられない光景に成り果ててしまった渋沢丘稜の自然破壊を思うとき、私たち人間の罪深さをヒシヒシと感じずにはいられません。自然を深く観察し続けている舘野さんにとって、あの破壊は人一倍心痛むことだと思いますが、お仕事でお忙しいさなか、八国見山に手づくりの木製看板を造ってくださったのでした。

(下記画像はクリックすると大きく見ることが出来ます。)

草刈り!草刈り! from Hioki-san

2016年1月末に4人で草刈りをした

手押しの草刈機一台と 歯車付きの草刈機三台

3時間フル活動 さっぱりしたね!

これで春から秋の終わりまで色々と楽しめるね…と思ったが、そうはいかなかった

 

4月末 だいぶ伸びたね…草

5月中頃 冬に刈ったのがウソみたいに伸びたね

 

とうとうまたYさんのご厚意で

手押しの草刈機一台と今度は歯車付き四台だ

 

6時から9時まで三時間 

ひたすら無言でフル活動

ただただ 草と取り組む

仲間の喜ぶ顔を思い描き

見知らぬ誰かが気持ち良げに草地を歩く姿を思い描きながら

 

床屋さんに行ったようにきれいになった部分と

虎刈りの部分があるのは どうぞ

大目に見てください

草を刈って 眺めも グ〜ンとよくなったから 遠くの景色を見に

秋の草花を楽しみに 来てくださ〜い! 「来てくれよな!皆の衆!」

5月30日 峠からの報告 from Hioki-san

ここは砂漠か!?

 

 

雑木林は一段とその緑をこくして きれいな空気をどんどん作る

雨の6月を迎えようとして 白い花がつぎつぎと 林を彩る

ウツギ満開 イボタ満開 

ヤマボウシはこれからどんどん咲きすすむ

クリはもうちょっとだナ

 

どの樹にも どの花にも たくさんの虫たちがやってくる

宴がすすむ みんな 生命を紡ぎ続ける あふれている

 

でも・・・

中村川の源流の始まる八国見山南面に生命はない

沢が小さな滝になって落ちていたあたり

影も形もない

赤土の乾いた平らな地面が黙りこくって広がっているだけ

 

満ち足りた気持ちになるので「アナザーワールド」と呼んでいたその場所は

今は全く違った意味での「アナザワールド」になってしまった