わたしたちは
歩けば歩くほど
おしげなく 贈り物をくれる
この山道を今日も手入れしました
ジンガサハムシは この林の誰かが
魔法のようにプレゼントしてくれた
イヤリングの片方でした
もう片方を見つければ
わたしの耳は鳥のさえずりを逃さぬ
不思議な耳の持ち主になれるのに・・・
雨が降って
お日様がきらきらして
花は咲き
あるものは実になり始めた
・・・春はたけなわ
虫たちははるかな先祖から受け継いだ
たったひとつのよそおいに身を固めて
いのちの宴 続く遠い未来の命のために
このひと時こそ わが生命の宴