里山の手入れは欠かせない
命あふれる自然を
ごめんよと
このくらいは許してくれるかなと
日々の暮らしに沿わせてきた
木を伐り 畑を作り
木を植え 育てて伐る
それが里山
<草刈りで強い草を少しおさえる>
今から60年昔までは
そのころ、もっとそれ以前の昔は
暮らしのためにこうした里山の手入れは欠かさなかったが
<試運転>
暮らし方が変わった今は
労働がきついほどにみんなが齢を重ねてしまった今は
手入れされないところがどんどん増えた
草ぼうぼう
道は歩かなければすぐに草に覆われる
歩く人が減ったのだ
<地下足袋履いて里山手入れ>
鎌では埒が明かず
草刈機を使って草を刈る
ちょっと乱暴だけど ごめん
やってきた誰かが原っぱでいろんなものと出会えるように
原っぱの真ん中に立って 海まで見晴るかす景色の中で
深呼吸してくれることを想像しながら
草を刈る
<新しい草刈機>