秋はせわしない
日はどんどん短くなるし
日々の暮らしに追いまくられ
時間は指の間からこぼれ落ちるばかり
せめてのんびり秋の里山歩きと
出かけてみたら
山の秋も足早だ
田んぼのイネは刈られた
夜ごとイノシシが
ミミズやら おいしい根っこやらを探して
歩き回った採食痕
のたうち回って体をきれにした「ぬた場」
斜面を勢い良く駆け下りた幾筋もの獣道
昼間はどこに潜んでいるのか?
想像力を掻き立てられる
花は咲き 季節を違えず咲き
そして実り 鳥たちに呼びかける
私はそれらすべてを楽しみ
たくさんの生き物のせめぎあいや転移のなかに
変わらない 繋がりつづける命の営みを感じて
自分がリフレッシュされていくことをしっかりと感じる