大磯丘陵西端・上地区で from Hioki-san

 

強風を伴った昨夜の激しい雨が

山では雪になって表丹沢の景色を際立たせている

 

R246号線と四十八瀬川がもつれるように

丘稜の狭間を流れていく

秦野盆地の西端 表丹沢の峰々がそのようにして

渋沢丘陵(大磯丘陵)へとつながっていく

 

幾筋もの沢が 小さな尾根と尾根を区切り

その自然に抱かれるようにして

集落と田んぼが、畑と雑木林がこじんまりと在る

古くからの暮らしの面影が今も息づいている

「上地区」と呼ばれるこの穏やかな地域を

私たちは大好きで 足繁く通う

 

 

渋沢ではまだつぼみの固かったウメが山裾で満開

葉の落ち尽くした雑木林の間を

たくさんの鳥の群れが音もなく移動して

それはカワラヒワであったり シメであったりする

それは 生きている小さな命たちとの出会いの喜び

冬木立の凛と立つ姿の美しさもすばらしい

クリ畑にメジロの古巣 緑色の苔に覆われている

去年かそれより前か 小さな命たちがこの中で育まれたのだ

 

こうしたすべてのものから

生きていることを感謝する気持ちと喜びを

素直に感じる心をリフレッシュさせてもらう

そして歩けることの幸せを感謝・・・

 

 

・・・しかしここもやはり別天地でいられるわけではない

山裾の一方にはゴルフ場が広がっていたが

今また、第二東名の工事は ヤマタノオロチのように

はたまた 火を噴くドラゴンのように

着々と 着々と 歩を進めている