ウラシマソウ from Hioki-san

 小雨の降る昼過ぎ

ウラシマソウの群生する

ホタルの里に行ってみた

 

田んぼのそばの 林の縁に

みんなそろって 釣り糸たれてる

かたまって並んで 釣り糸たれてる

 

それにしても雨によく合う格好ですね

ぐるっと一枚のフード付き合羽をまるめて

合羽の中のからだにびっしり小さな花をつけて

フムフム…頭の先が釣り糸かぁ

あななたち 何を釣るの? 

エッ? キノコバエ?

 

 

雄の株に入ったキノコバエは 体に花粉をつけて脱出できるが

雌の株に入ったキノコバエは もう逃げ場がない

合羽の中でグルグル回って 雌花に花粉をつけて死んでいく

すごいねぇ・・・

 

考えてみると どの植物も進化の最前線

今の暮らしを選んで 今の形になるまでに

どれだけの時間と命を受け継ぎつづけて 今に到達したのだろう

私たちが目にする 自然界のすべての命あるものは

どれだけの命の繋がりや 受け継ぎの中で現在を獲得したのだろうか

そう考えると 草一本尊く感じる…

 

 

 

 

 

もう一つの田んぼ 生き物の里に行ってみた

きれいに耕された畑の奥に サクラが一本

黙って静かに立っていた

あなたもこの天気が似合うよ

これも懐かしい心ぬくもる 景色です