秋が終わり 北風と一緒に冬がきた from Hioki-san

 

 

集落のはずれのビワの花が 寒さに備えてもっこり厚手の上着

 

収穫の終わったさつま芋畑の縁で 茎を使ったながーい首飾りを誰かが作り

「ああ子どもの頃つくった、つくった」

ちぎれないように細心の注意を指先に込めて

むかし作った人も 初めての人も夢中になる

 

 

 

 

山道に入ってササを切って

縦に割れ目を入れて 吹いてみる

豆腐屋さんのラッパのような音が出れば もう嬉しい  「やったぁ〜!」

 

心は50〜60年一気に時をさかのぼり…… これが里山の良さだね

冬を迎える里山には遊び道具がいっぱい 昔懐かしい あの子供のころ

 

道々拾った落ち葉をちょっと並べるだけでも

里山の豊かさに思いが及ぶ いろんな遊びが湧いてくる

 

 

 毎日、毎日 装い新たに 里山は光と戯れつつ変身

ふもとから見ると 

ほら、ここからお登り こっちの道もいいよ

しきりに里山は手招きする

 

里山のふもとの公民館祭りの日 その恵みを少し頂いて

子供も大人も夢中になってリースを作る

里山にはこんな楽しみもあるんだ

 

 

 観察会の日曜日、下弦の月が薄く山の端にかかり

ケヤキがこんもり黄色に ミズキは葉を落とし

落ち葉を踏んで歩くと いい匂い 優しい足ざわり

ハゼノキやヤマハゼ、ヌルデが真っ赤になって小さい実をいっぱいつけている

 

いまに たくさんの小鳥たちが この栄養価にとんだ食べやすい実を

ついばむために集まることだろう

 

渋沢丘陵はどこに立っても見晴らしがいい

山も 海も 市街地も あっちもこっちもよく見える

 

冬こそ歩こう 渋沢丘陵 落ち葉をふんで

冬こそ歩こう お日様浴びて 

見つけるぞ 面白いものいっぱい! 

楽しいこといっぱい!