金色のひかり 白い空気

 

 

可憐なつつましい花々がいっぱい出そろった

里山の秋 訪ねてみればいつものところにいつもの花々

なつかしい 心休まる里山の自然

 

「もう そこだよ」休日の山道で

子どもの弾む声に

家族が笑いさざめきながら

足を速める

 

気の重い不安にみたされた

都会の空気から逃れて深呼吸しよう

こんな近くに

気取らないいつもの里山があって

ほんとによかった 

ほんとによかった

 

でも…でも、ほんとうは 里山は疲れている

50年ももっと 手入れされずにきて

年老いたコナラが しずかに死んでいこうとしている

 

 

 

少年よ 君がおとなになって家族で来るときに

里山は 日本の里山は 元気で君を迎えられるだろうか