木曜日 昼頃から雪になった
細かい雪が あとからあとから降り
夜になってぴったりとやんだようだ
金曜日 朝日をうけて かがやく
鳥たちもいる雪景色
いつもと違う 美しさ
日曜日 丘稜を歩く
あたらしい年を
仲間と歩くうれしさ
雪はほとんど消えた
おや この林は入口に正月飾り
進むと もう一つ
大木にもお飾りが
いいね〜 へたくそなところが またいいね
進むと ちょっと先の道脇に
電信柱ほどもある倒木が
すきまなくびっしりとカワラタケなどのキノコに覆われているのをみつけた
こんなにびっしり覆われているのは見たことない
どれだけの歳月が費やされたろう
昼も夜も 春夏秋冬 寸時も休まず
働き続けたキノコたち
それを食べる虫たち
その虫を食べるほかの命たち
命と命の連鎖と その時間の総計はいかばかりか
想像を絶する 命たちと時間の集積のなかで
この大木はしずかに土に還っていく
私たちは それと気づくことなく
このカワラタケや虫たちに支えられている