6月観察会 春・過ぎていく季節

風に花粉を託す裸の樹々が

いつしか緑の葉におおわれ

やがて新緑に変わっていく

 

雨の季節の到来だ

 

ホトトギスが

「私の名はホトトギス!」と

大声で叫びながら丘稜の上を飛ぶ

 

草原には 葉裏には

様々の虫たちの命の営み

雨の合間の草の間を

雌雄のチョウたちが追いつ追われつ

 

こうした風景は

果たしていつまで続くことができるだろうか

 

いま かなり横暴になった雨の季節の後に

人類の活動によって

より過酷に暑さの増した夏が来る

 

地球があまり過酷なふるまいをしないようにと

働き疲れたヒトはそっと願いながら

カエルの声に耳を澄ます